Zama talk

2015年02月18日
「資生堂のパッケージデザイン~パッケージはブランディングの『顔』~」松本 泉 氏
 第1128回 マーケティング創造研究会
日 時 2015年2月18日(水)14:30~16:30
テーマ 資生堂のパッケージデザイン~パッケージはブランディングの『顔』~
講 師 パッケージデザイナー 松本 泉 氏


 長年(株)資生堂で数多くのパッケージデザインを担当された松本講師に、
創業以来のパッケージデザインに対する信念・哲学を背景にしたパッケージ
デザインの歴史をご紹介頂きながら、パッケージデザインの魅力と開発に
ついてご解説頂きました。





(主な内容)

  1.化粧品のパッケージとは?


・お菓子や食品とは違って買われてからしばらく生活の中に存在している
 そういう意味では“生活文化”かなと強く思っている
・資生堂・サントリー共同デザイン展を開催し、タイムラインに沿って
 2社の商品を展示したことがある。それを見ると時代の空気感が滲み出てくる
・ブランド全体の考え方に基づいたコンセプトに形、色、ロゴがつけられて
 世界観が作られていく。中でも形の要素が大きい


  

 2.赤へのこだわり


・創業時の「オイデルミン」から現在の「TSUBAKI」に至るまで
 「赤」へのこだわりを持っている


  

 3.唐草・アールデコ


・初代社長の持ってきた世界観
・アールデコのイラストレーション
・そうした中から「唐草」模様が生まれた


  

 4.生命美をデザインのモチーフにする


・生命の器
・植物の先端部分は非常に生命力にあふれている
・それをデザインに見立てる⇒探してくるデザイン


  

 5.五感に訴える


・石の手なじみの良さを取り入れる
・ユニークなカーブを描く
・口紅の繰り出しの感触
 →ちょっと抵抗感がありながら・・・バターをナイフで刺した時の感覚

  

 6.ジャパンスタイル


・日本の心が封じ込められている
・Zen・・・合掌の手の形をモチーフにしている
・茶の湯の心を形にする
・“用の美”・・・シンプルな美しさ


  

 7.顔


・ロゴとマークにこだわる
・ひとつのマークを使いつづけることが大事
・ともすると新しいマーケテイング担当者はマークを変えたがるが、
 変えない方がよい場合もあるので要注意

  

 8.どうやってデザインを作っているか


・デジタルとアナログ
・デザインをマックで考えてしまうのはよくない
・例えば「楕円」といってもいろいろある
 →形のイメージがいろいろある
 →「手で考える」ことが大事
・コラボレーションを積極的にやる


  




 創業者の意思・・・「目的とするのは、単なる商品機能ではなく、
美の追求である」という精神(ミーム:文化遺伝子)が脈々と
続いていることを感じました。 経営者とパッケージデザインとの関係
についても「密接につながっていること が重要」というのも頷けます。
社内でいろいろな人がいろいろなことを言うと、 エッジのないもの、
カドがとれた無難なものになってしまう。

 商品を見ればどういう考え方でものをつくっているかがわかる、
「商品をして、すべてを語らしめよ」、創業者のことばをもって話を
結ばれました。  

(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)


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