(2013/2/7)第1084回 マーケティング創造研究会
シニア層をターゲットにしたマーケットが注目されていますが、アクティブシニアが求めている商品は
実際どのようなものでしょうか。
NPO法人ユニバーサル・ファッション協会名誉会長の今井啓子氏が主宰するSUDI(湘南くらしのUD商品研究室)は、
ユニバーサルデザイン(UD)の視点からシニア層向け商品の研究に取り組んでいます。
今回は、SUDI研究員の多田茂樹氏をお招きし、生活者の視点にたったUDの商品開発についてご解説頂きます。
【アジェンダ】
1.SUDIとは?
SUDI の活動紹介
2.ユニバーサルデザインとは?
①「バリアフリー」との違い
②ユニバーサルデザインの7原則 ③実際の適用例
3.アクティブシニアとは?
①SUDI の書籍「オヤノタメ商品 ヒットの法則」の紹介
②高齢化社会とシニアの現状
③「団塊の世代」が今、「アクティブシニア」になった
④トレンド・セッターとしてのアクティブシニア
4.新しいユニバーサルデザインの商品とサービス
①困難の解消
②いつまでも若々しい感覚
③ちょっとした使いやすさ
④食、ファッション、旅、趣味
⑤ITとアクティブシニア
5.ユニバーサルデザインの新しいコンセプト
①SUDIの提案するユニバーサルデザインの新しい視点(5原則)
・効果と比べて負担が過度に重くならないこと(経済性の原則)
・美しく魅力的であること(審美性の原則)
・環境に多大な負荷を与えず持続可能なこと(サスティナブルの原則)
・健康づくりだけでなく充実したライフスタイルを築くこと(ウエルネスの原則)
・使って楽しい歓びを感じるデザインであること(遊び心の原則)
②遊び心が商品の価値を決める
・楽しくない商品・サービスは、いくら便利でも魅力がない
・カタログ・スペックの奴隷にならないこと
6.ユニバーサルデザインの今後
①エコでなければ市場性を失う
②ロコモティブ(運動性)という課題
< 多田 茂樹 講師のプロフィール >
SUDI(湘南くらしのユニバーサルデザイン商品研究室) 研究員
繊維業界紙記者、繊維関連のいくつかの団体を経て、現在は有限会社フラクタルポイント 代表